1月1日。 元旦。 世に言う、お正月。 俺が倒産と暮らすようになって、初めての正月がやってきた。 12月31日の深夜12時を、目を見開いたまま迎えたこの1日。 「悠里、準備できたかー?」 「・・・眠い」 「よし、じゃぁ行くか」 朝方もまだ太陽は登っていない時間。 俺と父さんは家を出て、ある場所へと向かった。