「悠里、帰って“ニクジャガ”作ってみようか」 「大根の!?」 目を見開いて問う悠里に頷けば「やった!」と白い歯を見せて笑う。 「じゃぁまた明日ね、母さんっ」 「明日?」 「明日も来ようよ!」 「・・・来れるかな」 嬉しそうに飛び跳ねる小さな背中。 そしてその隣で家族の幸せを感じている大きな背中。 そんな二つの背中を そっと、温かくて柔らかい光が照らしていた―――。