そして、二人並んで手を合わせる。




「「・・・・・・」」





そっと目を開けて悠里を見ると、悠里はまだ目をつむったまま手を合わせていた。



一体何を話しているのか。





「・・・母さん」



そうポツリと呟いて、悠里も目を開けた。



「悠里は一回しか来たことないよな。琴海がここに来た日以来か」





「うん。場所とかほとんど覚えてなかったけど」


「そうか」