「よし。帰ったらとりあえず寝て」 「いや、荷物の整理!」 「明日から一週間は車で学校に送ってやるから。朝五時に起きろ」 「一週間!?」 グッと俺の肩を掴み揺らす悠里に「こらっ、危ないだろ」と注意する俺。 「今日中に荷物の整理して、なるべく早く引っ越ししようよ!」 「無理だろ!?」 「俺も、朝五時なんて無理だ!」 「早寝早起きだろ!?」 その後も、親子二人で車の中が賑やかなまま二時間を過ごした。 ・・・これからの日々が楽しみだ。