「俺も警察官になって父さんみたいになる、って思ってさ。だから今はちゃんと勉強もしてる」 「えらいな」 「普通だって!」 普通、か。 「でも、言っとくけど俺は父さんを抜くからね」 「あぁ」 「バスケも、仕事も。父さんよりも上に行く」 隣で熱く言われても。 宣戦布告されている俺は、おそらく本当に抜かれていくんだろうな。 隣からのやる気がヒシヒシと俺の中に伝わってくる。 でも、簡単に負けたくないっていう俺の闘争心だって負けてない。