「バスケうまいんだってな」 「普通だよ」 「ハハッ、俺と同じ感じだな。あ、いや少し違うか」 「えっ、父さんも?」 手の中でボールを撫でながら俺を見る。 ボールを触っているとなぜか少し落ち着けていた記憶がある。 触り心地が良いというか、何と言うか。 「ボールをそうやって触ってると気持ちいいよな」 「父さんもバスケしてたの?」 「中学、高校とバスケ部だったよ」 「ホント!?」 少し身を乗り出して俺に顔を近づけて「うまかった!?」と聞いてくる。 若干バカにされてるのか?