・・・施設の前で一歩足を出しては、また引っ込めて、を繰り返している不審者だと思われても困るから。 チラッとその声のした方を見ると、二人の男子中学生がバスケットボールを持って話しながら歩いてきていた。 そして、徐々にその顔がはっきりと見え始めて、俺は息をのんだ。 「・・・ゆ、うり」 二人いるうちの一人は、悠里だった。 友達と楽しそうに話す悠里の顔は、まるで・・・母親そっくりだった。