「・・・ごめん、琴海」 「・・・・・・」 「でも、俺は・・・っ、事故って形でお前を・・っ死ん、だことにできなかったんだ」 なんて・・・なんて醜い言い訳だろうか。 俺は、とことん最低な人間だ。 自分のこんな勝手な気持ちで、自分の息子を・・・傷つけたんだ。 「・・・ばかだね、幸哉」 「ご、めっ!!」 「・・・二人で、悠里に謝らなきゃね」 「っ・・・」 俺の体が温かい何かに包まれた。