そして、俺が・・・悠里を捨てたところまで思い出したとき・・・おそらくこれで全部の記憶がつながったんだと思った。 頭痛の痛さもひいていき、残った痛みは・・・心の痛みだけ。 「ねぇ、幸哉。・・・幸哉は、私が死んだのは悠里のせいだって言ったでしょ?」 「・・・・・・」 「悠里も、そう思ってるみたい・・・」 「え・・・」 涙で視界が揺れる中、琴海を見た。 そして、琴海は苦しそうに顔を歪めて俯き、ポツリと呟いた。 「・・・ごめんなさい」