la vie belle*素晴らしい人生*




「ゆっきー、元気なくね?」



「そうか?」




仕事中、山田が俺の顔を覗きこむ。


パトカーの中で、しかも俺が運転中に。




「前が見えないだろ」


「事故しないで」




「・・・ならどけて」




まったくー、と言いながら助手席にちゃんと座りなおす山田は、どうやらまだ不満なままらしい。



こいつはいらないところで感が良い。



・・・俺が悠里を捨てて、あれから一週間が経つ。