「・・・悠里」 「パパ・・・おいて帰らないでよ」 「・・・・・・」 「そうですよ?悠里くんがここまで案内してくれたんです。しっかりした息子さんなのに、おいて帰っちゃうなんて」 「じゃぁね、ばいばい」と言って看護師は悠里に向かって小さく手を振る。 俺はその光景を見ているだけ。 「あ、ご飯とか大丈夫ですか?」 車のドアに手を置いて、こちらを振り向かれた。 さっさと帰るなら帰ってほしい。 「・・・お気になさらず」