そしてそのまま車に向かった。 エンジンをかけて車を出す。 何も思わず。 ただ無心で車を走らせて家に戻った。 空にはギッシリと雲が敷き詰められていた。 「・・・ただいま」 ――――――。 「琴海、今日のご飯はなんだ?」 ――――――。 「なぁ、琴海」 ――――――。 「キッチンか?寝室か?リビングか?・・・どこにいるんだよ」 ――――――。