―――俺の記憶が繋がって、間違いを知った。 あの日、琴海が悠里を生んだ日。 あの日は本当に助かっていた。 生死を彷徨いはしたけど、琴海は自分でちゃんと帰って来てくれたんだ。 でも俺はどうやらその記憶と、これが混乱していたらしい。 これ、と。 「琴海さん!!」 小さな機械のその画面を揺れる一本の線が、徐々にその揺れを減らし始める。 悠里が俺にギュッと抱きついたまま、少しずつ震えはじめていた。