la vie belle*素晴らしい人生*


そしてトコトコと俺の隣にやって来て「ママ寝てるね」と言った。



何の悪気もない、純粋な言葉だった。





「・・・あぁ」



「いつ起きるの?」





「起きないよ」


「なんで?」



「・・・・・・」








そんな純粋な言葉が、純粋な目が、俺を苦しめた。






―――そのとき、病室中に電子音が響き渡った。



「近藤さん!」


咄嗟に先生が俺をベッドから引きはがし、後ろへ追いやる。




もちろん悠里も。