la vie belle*素晴らしい人生*


過去のあの日の今日と同じように。




あのとき、俺は願っていた。


本当に心の底から願っていた。




今みたいにこんなにも落ち着いた様子を見せることもできず、ただただ焦って焦って琴海の目が開くのを待っていた。





琴海の顔を見れば、苦しそうでも辛そうでもない、普通の表情。



ただ眠っているだけ。




あと数時間すれば目が覚めるから、と言われれば信じてしまうだろう。








あのときの俺ならば。




「・・・パパ?」



その声に振り向けば、病室の入り口に看護師と一緒に立っている悠里の姿があった。