でもこの先生が思っている以上に、今の俺はウズウズしてるんだ。 言葉に出さないだけで、表情に出せないだけで、本当は・・・本当は! 「・・・妻に会えますか?」 先生に連れられて琴海の眠る病室に向かった。 スーッ、ハーッ、という呼吸音がやけに大きく聞こえる。 そんな琴海に寄り添って「琴海」と名前を呟く。 もちろん返事はない。 俺は琴海の手を取って、ギュッと握りしめた。 「・・・琴海」 そっと目を閉じてその手を俺の額に当てた。