俺の頭の中にあることを言ったところで、また笑われるのがオチだ。 ただ、確かに記憶は繋がった。 それでも俺だって一瞬だけ、希望を持ってみようかとも思った。 無謀だとしても、この後普通に琴海が目を覚まして俺に笑いかけてくれるかもしれないって。 また三人であの家に戻りたいって。 だけど俺の頭に浮かんでくるのは“死”の文字ばかり。 手だってやっぱり震えていて、変な汗がジンワリと額に滲んでいる。 きっと目の前の先生から見れば、俺は極力落ち着いているように見えるのだろう。