次の日も、その次の日も、俺はいつも通りの日々を過ごした。 朝起きて一番に確認するのは、俺がまだ“この世界”にいるということ。 そして、日にちが一日ずつちゃんと進んでいるということ。 そして安堵の息をつく。 今日だって、同じように起きて琴海に「おはよう」と言った。 悠里はまだ起きていない。 というか、今日は幼稚園はお休みなんだとか。 「いってきます」 「いってらっしゃい」 玄関を開けて外に出れば、今日は少し曇り空だった。 雨までは降りそうにないな。