戦い方を教わることなく、戦いはさっそうと始まり俺はボコボコにされた。
「パパ弱い!」
「あはは・・・」
そう言われても苦笑いしかできず、そんな俺を差し置いてなおも再戦を挑んでくる我が息子。
しかも、またしても本人はヒーローで俺は怪獣。
赤から青に変わったヒーローに、さっきと同じ弱い怪獣が倒される光景。
その後もその光景が少しばかりヒーローの色が変わりながらも、繰り広げられていった。
・・・俺はこの怪獣を少し不憫(ふびん)に思う。
キッチンからコンコンッ、グツグツとおいしそうな音と匂いを感じながら、リビングではガゴッドゴッという痛々しい音が鳴り響いていた。


