その瞬間、あの声も機会音も、ましてや周りの声も何も聞こえなくなった。
その場に力なくしゃがみこんでただ一人震えた。
体中が恐怖でガタガタと震える。
全然治まる気配は感じられない。
今この扉の向こうで、琴海が寝ていると思うとむしろ、震えは増していくばかり。
このまま琴海が目を覚まさなければ・・・そんなことばかりが脳内を支配していく。
「近藤さん、立てますか?」
数分後俺の耳に届いた看護士の声でそっと立ち上がり、近くのいすに座らされた。
それでも体がうまく動かず、いすに座ってもなおも前に倒れそうになる体。
・・・心がずたずたなんだ。


