「ことみ・・・」



耳元で名前を呼んで甘噛みすれば、琴海から甘い声が漏れる。




どちらともわからない汗がシーツを湿らせる。


俺にとっては五年ぶりの温かい琴海。




本当に嬉しくて琴海に触れながら俺は何度も泣きそうになった。




本当のところ汗に紛れて涙が零れていたかもしれない。





ギュッと琴海が俺に抱きつく。



俺もそっと琴海を抱く。