別にとっくに学生なんかじゃないんだ。 なのに、すごく緊張している自分がいる。 三十にもなってこんな感じだったっけ・・・。 男として少し情けないような気がする。 「誕生日のプレゼントね・・・」 「・・・うん」 「何がいいかわからなくて・・・」 「・・・ん。琴海」 俺がベッドをポンポンと叩けば琴海も理解したらしく、すんなりとそこに座る。