そっと目を開けると電気は消されててあたりは暗かった。 でも目の前には琴海の怒っている顔。 「なっ、こと」 「ベッドで寝ないと風邪ひいちゃうでしょ」 それはさっき俺が、と思ったのは飲み込んでソファーから立つ。 寝室に入ってスタンドライトをつける。 オレンジ色の光がすごく温かい。 「ふぁーっ、眠い・・・」 「寝るの?」 「ん?」 寝るの、って聞かれても。 こんな時間だし、寝る以外・・・あ! 「今日、幸哉の誕生日だよ?」 「そ、そうだな」