そんな何年も前の話をよく思い出せるもんだな、と自分でも不思議に思う。 五年前のあの日は忘れたりしない。 でも、こんな他愛もない普通の生活の思い出を今こうして思い出せるのは・・・どうも変な感じだ。 夢・・・ユメ・・・ゆめ。 「琴海?」 「なに?」 「・・・これは夢だと思うか?」 俺がポツリと呟くと、琴海の体がピクッと跳ねた。