琴海は俺よりも一ヶ月誕生日が早かった。
ということは俺たちは今日で二人とも三十歳なわけだ。
琴海は俺よりも早くそれを迎えているけど。
「歳かぁ」
「今日は・・・このまますぐ寝ちゃう?」
「そうだなぁ。疲れたしな」
グゥッと伸びをして見せれば隣でも軽く伸びをしている琴海の姿が視界の隅に映った。
「今日はありがとな」
「ううん、幸哉の誕生日だもん。しかも結婚して初めてのっ。嬉しくてつい張り切りすぎちゃった」
琴海の頭が俺の肩に乗って、俺もそんな琴海の頭に自分の頭を軽く乗せる。
・・・そういえばこんなことしてたっけ。


