「なんで?なんでこれがうちの実家のだってわかったの?」
「その・・・」
過去にこの状況下におかれたから、って言えたらどんなに楽だろうか。
でもそうなると一体俺は何者なんだって話になる。
俺自身でも状況をのめてないのに、そんなこと答えられるはずがない。
でも下手に話を逸らせば怪しまれるのは確実。
「幸哉?」
琴海の方を向くと、さっきのあの驚き様とは違って、なぜか目を輝かせている。
今のこの数秒の間に何があった?
「なんでわかったの?」
さっきも聞いたその言葉が、今は異様なほどに嬉しそうに聞こえてくる。
身を乗り出して俺の回答を待つ琴海。
机が少しだけ揺れた。


