俺が不思議そうに言えば、琴海はその大きな瞳を数回パチパチと瞬かせ、驚きに口を開く。
「ちょっと、本気で言ってるの?」
「え、あ、や・・・」
何も言い返せなくて、どうしていいのかわからない。
まさか、今突然ここに呼ばれたような感覚なんだ、とは言えるわけない。
実際、どうして今ここにいるのか分かってないんだけど。
「今日は朝から何食べたいとかどこに行くかって、一番はしゃいでたのは幸哉でしょ?」
「・・・俺、だったな」
「自分の誕生日なのに、私にそんなこと聞いてくるから朝から少し不思議ではあったけど」
なんとか話を合わせようと琴海の言うことに頷いてはみるが、どうしてもちゃんとは話を掴めない。


