「姉貴のこと誤解させて、泣かせた・・・」
「それは、誤解だったし私の・・・妬きもちだし」
「「・・・・・・」」
コツッ、コツッと二人の靴の足音が響く。
空もオレンジ色に変わり、雲さえも薄く色づいていた。
「幸哉・・・」
コトッと一つの足音が止まり、音の止まった後方を見れば、俺を見つめる琴海がいた。
「どうした?」
「お互い様、だね?」
優しく笑って、頬を赤く染めて琴海が言葉を溢した。
俺が何か理由をつけて琴海は悪くないと言えば、いつも決まって琴海も理由を作って「お互い様」と笑っていた。
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