血相を変えて拒否し始めた。 「大丈夫だって」 「お化け屋敷は無理!」 今まで黙ってたのに、こういう時はハッキリ言う。 ここまで来るのに一人恥ずかしい思いをしてきた俺は、問答無用でそこへ入っていく。 もちろん嫌がる琴海の手もしっかり握って。 『楽しんできてくださいね~』 受け付けで雪女に笑顔で見送られて暗幕をくぐった。 パサッと後ろで暗幕がかすれる音がする。