俺が黙ってるのが怒っていると取ったのか、思いっきり頭を下げられた。 でも生憎俺はお前に怒ってるんじゃない。 今まさにステージの中央で愛を叫んでるあいつだよ。 「悪いな」 「えっ」 「恍が迷惑かけたみたいだな。本当に、ごめん」 「え、いえ、そんな・・・」 「文化祭、楽しんで来いよ」 俺はドアノブを回して、目の前の少年に外へ出るように指示した。 少年は少しだけ引きつりながらも、笑顔を作って「はい」とだけ言って出て行った。