理想の男~Magic of Love~

「愛莉」

藤に、名前を呼ばれる。

ドキッと、彼に呼ばれたことで私の心臓が鳴った。

自分の名前のはずなのに、何故だかわからないけど“特別”を秘めているなような気がした。

どうして?

イケメンに名前を呼ばれたから?

理想の男の人に名前を呼ばれたから?

その時だった。

「あっ、いた!」

その声に振り返ると、スーツを着たショートカットの美人がいた。

えっ、誰なの?

いきなり登場した美人に、私は戸惑った。

「家にいないと思ったら、こんなところにいたのかよ!」

声が低くて、そのうえ口調も荒っぽかった。

まるで男みたいだ。

彼女は藤の姿を見つけると、歩み寄った。