理想の男~Magic of Love~

その瞬間、灼熱が当てられた。

当てられた灼熱に、ビクッとまた躰が反応してしまった。

「かわいいな…」

反応した私の躰に、藤は優しく微笑んだ。

ゆっくりと、灼熱が押し広げるように中に入ってくる。

「――んっ…」

待ち焦がれていたその瞬間に、自分の胸が温かくなったのを感じた。

「――ッ、はあ…」

藤が深く息を吐いたその瞬間、
「――入った、の…?」

私は聞いた。

その質問に答えるように、中の灼熱が動いた。

「――あっ…!」

「――ッ…」

両手を、藤の背中に回した。

繋がっているのに、今にも離れて行きそうだったからだ。