大きな鞄



最後まで応援することのできなかった僕は、その電車に向かって大きく叫ぶ。

「がんばれーっ。頑張れ美里っーー!!」

ちゃんと伝えられなかった言葉に唇を噛み、遠く小さくなっていく電車を見送った。


いつか美里の見つめるキラキラする未来を、僕もまっすぐ見つめて応援できるようになりたい。

美里のキラキラがずっと続くように。