それから私は、いつものように 自分の席に着き、隣をちらみする。 ああ……目があった。 にこって笑う彼を見て、やっぱり幸せな気持ちになる。 「おはよう、菜知」 「おはよう、康太」 そうやって見つめながら話す私達に周りは 「え?復活したの?」 なんて聞いてくるけれど、彼は 「別れてねぇし」 なんて得意げに言っていた。