ーーーーーー 満面の笑みで微笑み合って 手と手をぎゅっと握る。 「あったかいね……」 すごく心地が良いのに、繋いだ手は離れてしまい だんだんと私から離れて行く。 「行かないで……っ」 そうやって声を出したのに、届かない。 どんどんと遠ざかって見えなくなってしまう。 そのうち辺りも真っ暗になって、何も見えなくて もう駄目なんだ。 そう思った時、上から 「菜知!菜知!」 私を呼ぶ声がした。