「そうです、失礼ですがお名前は……」
「ああ、ごめんなさいね。中村菜知の母です」
その言葉に胸がドキっと音をたてた。
菜知の……母親。
「菜知から、誕生日の日に
全部聞いたんです。バイトもここでしてるって言ってたから
勝手に尋ねてしまってごめんなさいね
今日はね、大事なお話があって来たの……。」
その表情はとても真剣で、でも俺は何を言わるのか想像も出来なかった。
近くのカフェに促され一緒に入り
飲み物を頼んでからだった。
菜知の母親が口を開いたのは。
「あの子……、病気なの」
俺はその言葉の意味が理解できなかった。


