そのストラップをぎゅっと握りしめ、前を見ると 菜知が歩いていた。 俺は気付いたら菜知に向かって歩き出していた。 「これ……、落とした」 振り返った菜知に 昨日も見たのに、久しぶりに顔をみた気がして心臓がドキドキと音をたてる だけど、そんな俺とは対照的に 「ごめん、捨てるの忘れた」 と冷たく言う菜知。 そうだよな、別れたんだから捨てるよな 手から離れて行ったストラップの後を追った時 菜知の顔色が悪いことに気付いた。