菜知もさぁ、すっげー真っ赤な顔をして俺のこと呼ぶんだよ
もう、可愛くて可愛くて……、って
もう菜知が康太って呼んでくれることはないんだな……。
そう思うと寂しくて屋上にいられなくなった。
ここは、思い出が強すぎる。
「今の俺には……居づれーや」
屋上を出ると、ちょうど4時間目が終わるチャイムが鳴り
教室に戻る途中で、保健室の前を通った時廊下に落ちているストラップを見つけた。
猫のストラップ、、
俺が初めて菜知にプレゼントしたやつだ。
それが、ボロボロになっているのを見て
思い出す。
新しいのを買うと言った俺に、『これがいいの』って言ってぎゅっと抱きしめた姿を。


