私の決意。 彼にたくさんの幸せをもらった私が彼に 返さなくてはいけないこと。 「私と別れてほしいの」 それは、彼の幸せを一番に考えること。 「……は?」 乾いた声が観覧車の中で広がる。 「好きな人ができたから」 出来るだけ、感情を出さないように淡々と答えた。 最後に観覧車を乗ったのにはわけがある。 スタートから、半分は自分の大好きだと言うありったけの気持ちを。 半分から終わるまでは、自分の気持ちとは真逆の ニセモノの自分を作りだす。