ぎゅっと繋がれた手に指輪が光って映るのが辛い。 当たり前になっていることが、当たり前じゃなくなる事が怖い。 それでも……、 彼の事が 「すき……っ」 私が呟いた言葉に、彼の足が止まった。 「どうしたんだよ、いきなり」 笑っている。 「言いたくなったの」 すごく、嬉しそうに。 その笑顔が好きだった。 見た目に合わない無邪気な笑顔。 それが私の心臓をドキドキと動かせる。