パカリと開ける小さな箱。 その中には光る指輪が入っていた。 「結婚……したいくらい好きです。 今はまだ出来ないけど、いつか絶対結婚して下さい」 彼らしい、プロポーズに近い告白だった。 その言葉に、私は涙をポロポロ零す。 好き、大好き。 今すぐ結婚したいくらい好き。 大好きな彼の前に震える手を差し出すと 私の手にゆっくりと指輪をはめる彼 ピタッとはまった指輪が輝いて私の目に映る。 「あり、がとう……」 嬉して、嬉しくて この気持ちを伝えたいのに涙が邪魔をして何も言うことができない。