「みんな成長して進んでいく

時間が無くて会えなくなったりするかもしれない。

だけどな、思い出だけはしっかり残っている。

心だけは絶対に離れていかないんだ。

だから、菜知の友達はいつまでもお前の事を思ってくれるんだよ」


私はこくこくと頷く。

お父さんはあまりよく話す人ではなかった。

それでもこうやって私に学校の話を持ち出してくれたのは

私を励まそうとしてくれたから。

だから私はしっかりと目を見て言ったんだ。

「ありがとう」

って。

恋愛日記を読んで良かった。