そして、今から行くことになり 私は彼の家の近くの和菓子屋さんでお菓子を買って家に向かった。 「どう?変じゃないかな?」 手を広げて彼に見せてみるけど 「そんな気合い入れなくていいよ」 といいながら笑う。 気合い入るに決まってるじゃん 好きな人の両親に会うんだから。 彼がガチャリとドアを開け、家に入ると 彼の匂いがふわりと香った。 「おじゃま、します……」 緊張しながらそう言うと 「どうぞ」 というぶっきらぼうな声が聞こえてきた。