「あのね、最初は怖い人だなって思ってたんだけどね 最近よく笑ってるのを見て、かっこいいなって思って……」 告白ではないけれど、告白に近い言葉。 行っちゃやだ。 私の心は不安で仕方なかった。 だけど彼は私の不安を簡単にうち溶かす。 「あー、あのさ俺コイツにしか興味ないんだ。 よく笑うようになったのもたぶんコイツの影響」 そう言って私の手を引く。 「だから、ごめんな」 優しく謝ると、私の手を引いて教室から出た。 嬉しい、すごく。