「おー悪いっ!探してたんだ ありがとな」 彼の笑顔に女の子が顔を赤く染めた。 なんか……嫌だな……。 その表情からだいたい分かってしまう。 すると、 「ネコ、好きなの?」 女の子はそう聞いた。 「ああ。好きだよ」 言わないでほしかった。 だって、だってこれは私と彼の秘密だったから。 「私もねっ!猫好きなんだ! 体育館に猫いるの知ってる?」 やだ、やだ、 「知ってる、可愛いよな」