「今日放課後、また屋上な」

そう言った彼に向って元気よく頷いた。

早く放課後になれ、そう思いながら受ける授業はとても長い。

ときどき彼をチラ見するけれど

寝てるし……。

私はひたすら授業が終わるのを待った。


キンコーンカンコーン――

やっと最後の授業が終わると私は体の力を抜いた。


帰りの準備をしてから屋上に向かう。

結局彼は、午後になると授業をさぼってどこかに行ってしまったから

もう来ているかもしれない。


早足で階段を上りドアを開けると彼はいた。


私の姿を見て、にこっと笑う仕草がとてもかっこいい。