最初は笑顔が似合う人だって思った。 その次は嫌な奴だと思った。 それでその次はなんだか可愛い人 コロコロと変わる印象の中で、私の心は一切変わらなかった。 好き。 気付いた時からずっとそれ。 ううん、ずっと同じ好きじゃない。 彼を見るたび、一緒にいるたび どんどんと増してくる好きの気持ち それはもう、どんなに誤魔化したって どんなに上手い嘘ついたって 隠せない。 「言わなきゃいけないことがあるの」 そう言うと風が強く吹いて、彼がこっちをみた。