―パシッ
俺は、ナイフを手で受け止めた
少しだけ痛いがそんなことはどうでもいい
俺は、こいつらにやり直してもらいたいんだ
俺のせいでまた道を踏み外させたくない
「お願いだ、もうやめてくれ…」
「お、い…お前手…」
「そんなことはどうでもいいんだ…こんなのお前らの痛みに比べたら全然だろ?」
そうだ、こんなもんじゃなかったはずだ
それなのに、俺は…なんてことをしていたんだろう
散々あそこで悔やんで反省してきたはずなのに
まだ、痛い…
なんてことをしてしまったんだろうという恐怖心
自分で自分が恐ろしく感じた