「姉ちゃん、お父さんやお母さん、兄ちゃん達は元気?」
ずっと、気がかりだったこと……
「うん、お父さんはあのまんま。お母さんは面倒くささが前よりパワーアップしてる、かな?笑 兄ちゃん達は……''きっと''元気…」
きっと…?
この、きっとという言葉に引っかかったが、この時は特に深く考えなかった
俺が居なくなってから五十嵐家に大きな闇が訪れていたことに何も気がついていなかった
もし、俺がもう少し速く帰ってこれていたら…何かが変わったかもしれないと
この後自分が後悔することを俺はまだ知らなかった
何も、わかっていなかった…


