-麗王side-
ちゃんと、俺のことを覚えててくれた
ちゃんと、手紙も読んでいてくれた
「麗王…あたしはもう麗王の知っているあたしじゃないの…
だから…もし、麗王が嫌っていうならあたしは、もう二度と麗王には近づかない。
だけど、あたしは…あたしは…麗王のことが大事なの…
あたしにとって麗王はたった一人のかけがえのない弟なの
これだけは知って欲しい…あたしは…麗王には嫌われたくないの…」
姉ちゃん…
やっぱり姉ちゃんは姉ちゃんじゃないか
あの頃と、なんにも変わってない
俺の大好きな、姉ちゃんのままだ
嫌える訳ない…
「嫌える訳なんてないよ…
だって…姉ちゃんはずっと変わらず
俺の大好きな姉ちゃんだから…」
「麗王…ありがとう…」
こう言った時の姉ちゃんの笑顔はあの時と変わらず天使のようだった……


